SRI・エアコン・コンプレッサー
E30 M3のエアコンにつきましては、トラブル続きで悩んでおられる方は多いようです。トラブルの原因の多くは、エアコンガスが漏れてしまって冷房が効かないというものです。
ガスリーク箇所は様々ですが、ホースやエキスパンションバルブ等であれば部品交換で解決します。
しかし、コンプレッサーの修理に関してはそう簡単ではありませんでした。
それは、高額なコンプレッサーを交換しても、数年で壊れてしまうことが多かったからです。当然のことながら、お客様から根本的な解決策を求められました。
SRI・エアコン・コンプレッサーを製作するまでは、弊社はコンプレッサーをリビルトすると同時に旧フロンガスのR12用から新ガスのR134a(HFC)用に仕様変更してきました。
この対応については、メーカー供給のコンプレッサーよりも安価に供給できたことと、周辺部品の交換や改造を行う必要が無いため好評でした。
ところが、2004年にコンプレッサーのリビルトを依頼していた外注先から、コンプレッサーケースの入手が困難になったと伝えられました。
(注) 一般的なオーバーホール作業では内部の消耗部品を交換することで良しとすることが多いのですが、リビルト品となると新品部品と同等の品質が求められるので、ケース交換も必要になることがあります。
E30 M3の場合は、エンジン振動によってケースに狂いや損傷を受けやすいので、ケースの供給ストップは弊社のリビルト対応方式にとって致命的でした。
更に、コンプレッサーをリビルトしたといっても、基本構造が変わったわけではないので、数年して新たにガスリークを生じてしまったこともありました。また、ガスリークの問題以外に冷房能力不足と作動抵抗の大きさについても、改善したいと感じていました。
そこで、弊社は最新の国産コンプレッサーによる対応システムが必要と判断しました。
SRI・エアコン・コンプレッサー
コンプレッサーと取り付けブラケット
コンプレッサーと取り付けボルト&ナット
(ボルト&ナットはSRI・フィッティングブラケットに付属しています)
ブラケット・分解・4点
コンプレッサーにブラケット組込み
高圧ホース・遮熱カバー付き
低圧ホース・遮熱カバー付き
低圧ホース・バルブ部分のアップ
バルブをパイプにネジ込んで取り付けし、溶接後の酸化腐食を防ぐために、パイプの内外にメッキを行っています(メッキ後に、超硬質シーリング材を塗布してあります)
高圧&低圧ホース・遮熱カバー付きとコンプレッサーの3点写真
純正コンプレッサー取り付け状態〜斜め下
純正コンプレッサー取り外し状態〜純正ベースブラケットにSRI・フィッティングブラケットの一部(蝶つがい)を取り付け
車体に取り付け〜取り付け状態
車体に取り付け〜取り付け状態・斜め前から
ホース取り付け〜エンジン下から〜低圧ホースとコンプレッサー・青色サービスバルブ
低圧ホースの取り付け〜取り回し変更・リテナーによる固定〜上方から
低圧ホースの取り付け〜取り回し変更・リテナーによる固定
2014年4月6日現在
部品コード | 作業内容/部品名 | 数量 | 単価(税込) | 部品代(税込) |
---|---|---|---|---|
<SRI・ACコンプレッサーシステムの部品代金>~ \211,768_ | ||||
6452 1111 333 | SRI・ACコンプレッサー(7ピストン)/E30 M3(取り付け用ボルトナットはブラケットに付属させます。) | 1 | 108,150 | 108,150 |
6452 1260 003 | SRI・AC コンプレッサー フィッティング ブラケット /E30 M3(取り付け用ボルトナットはブラケットに付属させます。) | 1 | 45,320 | 45.320 |
6453 9067 003 | SRI・ACプレッシャー ホース (コンプレッサー→コンデンサー/ホースサポート付き) | 1 | 23,484 | 23,484 |
6453 1377 003 | SRI・ACサクション ホース (ロープレッシャー/変換アダプター&ホースサポート付き) | 1 | 34,814 | 34,814 |
部品代は変動します。